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鳴無(おとなし)の庭~サランスロウンサラメゲソンヌラヌンノレ(愛しき人へ贈る歌)2

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『!?ぁ・・・何・・・してるのです!?』

目覚めたら、オッパの顔がすぐ目の前にあった。驚いて、起き上がろうと思ったけれど、動かない腕に、オッパに押さえつけられてると解ったのは、腕に感じる手のひらの圧と、お腹の辺りに乗っているオッパの身体。それに、上にしか動かない顔で、頭の上を見上げれば、オッパのパネルが見えて、格好良いなぁなんて考えてたら目の前に全く同じ顔があった。しかもあっちよりも綺麗。そんな事を考えていたら、顔を横に向けたオッパが、肩の辺りで咳払いをして、またこちらを見た。

『なん、でしょう!?』
『あー・・・その、だな・・・ミニョ・・・』
『はぁ・・・』
『どうしてここで寝てるんだ!?』
『へ!?』

どうしてって、何を言ってるんだろうと思いながら、ハッと気が付いた。わたしが寝てるのは、勿論オッパのベッドで、いつも、いないのを良い事にここでお昼寝をしていて、オッパが帰ってくる前に布団も何もかも直して気付かれない様に掃除までして、綺麗にして部屋を後にしていた。オッパに気付かれるとまずいと思っていたからいつも目覚ましを掛けて本当にちょっとだけオッパの匂いに包まれて居たいなって時だけのお昼寝の時間だった。

『え、えと、今、何時でしょうか・・・』
『今!?今か!?今は・・・16:00だな』
『えっ!?オッパこそなんで!撮影は!!』
『撮影!?』
『えっ、えっ、だって、今日は、テレビ撮影で19:00まで戻らないって!!』
『!?・・・俺は言ってないよな!誰に聞いた!!』

オッパの顔が怒った様に歪んだのでまずいと思ったけど、もう遅くて、ミニョと名前を呼ばれて、顔を近づけられた。

『あー、えっと、その・・・』
『お前に教えた奴がいるんだろ!?ミナムかジェルミか』

そこにシヌひょんの名前は出ないんだなぁなんて考えて、首を傾げたら、ニッと笑ったオッパが、どっちでも良いと言うから、話しも終りかなと思って、オッパに離してくださいと言ったら、不思議な事を言われた。

『で、ミニョ!お前・・・今、俺にした事!!覚えてないのか!?』
『オッパにした事!?』
『ああ、俺にした事!?』
『何か・・・しましたか!?』

ニヤニヤするオッパに何か嫌な感じがして、一生懸命考えてみたけど何も浮かんでは来なかった。何をしたんだろうと思いながら、事故、起こしたかなと考え、でも寝てたなぁと思えば、オッパの舌打ちが聞こえた。

『チッ!お前本当に天然か!!』
『なっ、オッパが変な事言うから考えてるんじゃないですか!!』
『ああー、もう良いよ判った!教えてやる!!』

そう言ってオッパがした事に心臓が止まるかと思った。

『ん・・・あ・・・っ・・・』

キスされてると思ったけど、オッパのは、キスだけじゃなくて、舌が、舌が、侵入して来て、エーと思う間もなく、わたしの舌に絡んできて、オッパを慌てて押し退けようと思ったのに、二の腕を掴まれたまま動けなかった。

『ぁ・・・ッふぁ』
『・・・思い出したか』

離れた唇が、舌を出して上唇を舐めながら聞いてきたけど、全く解らないし、今のキスで、わたしの体温は、2度ほど上昇してる気がした。全身が、熱い。熱くて、離れたオッパに目の前が霞んだ瞳を向ければ、大丈夫かと慌てた様に涙を拭われて顔を覗かれた。

『大丈夫じゃありません!!もッ!何をするのですか!!』
『何って・・・お前が俺にした事だろ!?』
『えっ!?・・・・・・わたしが、オッパに・・・した・・・事!?』

何を言われてるんだろうと頭の中で一生懸命考えた。オッパにした事。今の事。今の行為。キス。深いキスだった。

『解ったのか!?』
『えっ、ええと、そ・・・わたし・・・が!?』
『お前が!』
『わたしから!?』
『お前から!』
『えっ、ええええー』

無い無いと一生懸命、頭を振ったけど、ニヤニヤしているオッパの顔は楽しそうで、ミナムオッパと違って、オッパは、意地悪はするけど、からかう事はしないなと考えていたら、頬にキスをされた。

『俺と寝たかったら、そう言え』
『えっ!?』

驚いてる間にまたオッパに押し倒されたわたしは、ベッドに縫い付けられ、オッパのキスを受けていた。深い、でも、優しいキスは、何度も唇の上をいったりきたりして、オッパの舌が、わたしの唇を舐めて、漏れてしまう声に体温がどんどん上昇していた。

『もっとしても良いか!?』

止まらないのはオッパだけじゃなくて、わたしの身体も反応をしていて、オッパにもっと触れたいと思っていた。だから、頷いた。

『ふふ、ミニョ愛してる』
『はい・・・わたしも・・・』

オッパが、ベッドの向こう側で、シャツを脱ぎ捨てるのを見つめ、わたしに伸びてきた腕に素直に従った。着衣を全て剥ぎ取られ、いつの間にか、スイッチが入っていたエアコンの風が、肌を滑った。

『明るすぎるか!?』

身体を隠して、膝を抱くわたしにオッパがそう聞いてきたけど、首を振って、オッパの首に腕を伸ばした。恥かしいと思うけど、オッパに触れたい。そう思いながら、オッパの背中に腕を回せば、クスクス笑うオッパが、わたしの背中を支えながらベッドに寝かせてくれた。

『あいつらが、帰ってくる前に・・・な・・・』

子供みたいな笑顔で笑うオッパに心臓がドキンと跳ねた。その先を期待して、オッパと触れあう時間に壊れそうな程、早鐘を打つ心臓が、煩く耳に音を届けて、思わずオッパに早くと言ってしまった。

『コ・ミニョ!?』
『わっ、えっ、なっ、何でもないです!!!!』

慌てて否定したけど、オッパには、しっかり聞こえていて、楽しそうに笑う声が聞こえ、肋骨の辺りを彷徨っていた手が、胸に触れ先端を指先が弾いた。

『ぁ・・・んッ・・・』
『ふふ、期待に沿ってやるから、もっと甘い声を聞かせろ!』
『やっ・・・ちが・・・ッ』

違わないだろと言いながら降りて来たオッパの唇にまたそこを塞がれ、身体を這い回るオッパの手のひらが、心地よい刺激をくれて、わたしは裡から零れるモノを感じていた。

『ん・・・い・・・ッあん・・・』
『ふ、もっと、感じろ・・・』

触れ合うオッパの身体に夢のような時を感じて、腿に触れたオッパの手にそこを大きく開いた。内側の柔らかい部分をオッパの手が何度も行き来して、付根の処まで触れては戻るを繰り返し、決して触れない行為を繰り返され、何度も何度も引けてしまう腰が、まるでオッパを誘っているみたいで、しがみ付いた首にオッパの耳元に囁けば、どうしてほしいと聞かれてしまった。

『ヤッ・・・意地悪しないでください!!』

カーッと耳まで赤くなった肌の熱さを感じ、オッパにそう告げれば、わたしを引き寄せていた腕を下に降ろしたオッパと目が合い、真顔で愛してると言われた。あまりの唐突さにどういう返事をすべきだろうかと一瞬考えてしまったら、クスっとまた子供っぽく笑ったオッパの指先が、いきなり、わたしの深い部分に触れた。

『あっ・・・ん・・・』
『ふふ、ミニョ、凄いな』
『やっ・・・ッパぁ・・・』

欲しいかと耳元で聞かれ、首を振れば、そうかと言ったオッパの指先が奥へ奥へと侵入し、押さえつけられてる右足にオッパの体重がかかっていて、左足を開いている右手が、わたしの膝裏を掴んだかと思うとオッパの肩に足を持ち上げられてしまった。

『やぁ・・・ッパぁ・・・んんんだ・・・・め』
『ふ、もっと感じさせてやる』

静かな部屋に響く耳障りな音が、耳に痛いほど聞こえ、オッパの囁きと自分の息遣いで、段々視界が悪くなってきて、中で動かされるオッパの指が、引き抜かれた事さえも気付かない程、頭が白くなっていた。

『・・・ミニョ・・・大丈夫か!?』

気付けばオッパが心配そうに顔を覗き込んでいて、徐々にクリアになる頭にコクンと横を向いたまま頷けば、そうかと髪を撫でてくれたオッパの手が、頬を包んで良いかと聞いてきた。何がと考える間もなく、内腿を流れたモノに驚いた身体が先に反応を見せてしまった。

『あっ・・・』

オッパの先端が既にそこに触れていて、そこを開いてしまった自分の身体に更に驚いていたら、オッパが頭を抱き寄せてくれて大丈夫だと言ってくれた。それに安心してコクンと頷けば、良いなと言ったオッパが、わたしに深く侵入してきた。

『あっ、ふぁ・・・ああん・・・っやぁッパぁ』
『うん、ミニョ、ミアナ、もう少しだけ・・・』

髪を撫で、胸に触れられ、意識を他に向けられながら、オッパを受け入れれば、背中を震える様な戦慄が駆け抜け、締め付けた下半身にオッパ自身をもっと感じてしまい、漏れた声に驚きを隠せなくて、余の恥かしさにオッパの首にしがみ付いたら、耳元で楽しそうに笑われてしまった。

『や・・・』
『大丈夫!愛してる!可愛いミニョ』

そう言いながら、動き始めたオッパに激しく翻弄され、皆が帰ってくるまでの数時間、束縛され続けたわたしは、夕飯の準備も出来ずミナムオッパに延々恨み言を言われてしまったのだった。





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