それは、夏の暑い盛りの事だ。
撮影の為、南国へ。
休みと旅行も兼ね、いつもの様にミニョを同行させていた俺は、部屋に入って驚いた。
「な・・・」
それは、嬉しくもあり、対処に困る様でもあって辺りを見回した俺は、ドアをそっと閉めて近づいた。
「どんな格好で寝てるんだよ・・・」
ビキニスタイルの水着のまま横たわるミニョは、タオルを抱きしめて眠っていた。
「ったく・・・ここがプライベートプールで正解だったな」
こんな恰好を他の奴に見られたらと考える俺の気持ちなど到底知る由も無いミニョは、呑気に寝返りを打ち、その姿に思わずえずいてしまった。
「チッ・・・襲っても文句を言うなよ」
鍵は、かけたかともう一度念入りに確認した俺は、開きっ放しの窓も閉めた。
「さて・・・」
どうやって起こそうかと考えながらミニョの上に馬乗りになった。
顔に影が落ち、気配だけで起きるかと思ったが、身じろいだだけのミニョは、横を向き、まだ眠ったままだ。
「ふぅん・・・良く眠っているな」
さらさらと背中を零れていく髪の一筋を手にしてそこに口付けた。
背中のビキニの紐が解けかかっていて、それをゆっくり引き抜くと緩んだ前の膨らみを包んでいた布が。
「チッ・・・抑えるんじゃない」
無意識に布を抑えたミニョに無性に腹がたった。
眠っている癖に大事な場所を隠すことは忘れていないらしい。
それでもこれで終わる気がない俺は、ミニョの腕をそっと持ち上げた。
ゆっくりベッドに腕を落したが。
「ぅうん・・・オッパ!?」
寝ぼけた目を反対の手で擦ったミニョが俺を見上げていた。
「ああ、起きたか・・・」
「うぅん・・・お帰りなさい・・・撮影は!?」
「終わった・・・あいつらも部屋に戻ったから夕方までは自由だ」
「・・・そ・・・ぅですか」
「ぁあ・・・だから・・・」
目覚めたばかりのミニョの唇を塞げば、潮の香りがした。
海の水を引き込んだプールで遊んでいたせいだろう。
「ぁん・・・オッパ・・・」
「抱いてもいいだろう!?」
「え・・・」
「お前のせいで俺は今、限界だ」
「な・・・に・・・!?」
変化を始めている俺をミニョの太ももに擦り付け、俺の変化を感じ取った顔が真っ赤に染まるのを見つめれば、両腕が俺の首を引き寄せた。
「ぅん・・・良いですよ・・・私も・・・欲しい・・・」
強烈な一言が俺を更に変化させていた。
痛い位だ。
「っ・・・」
「どうかされましたか!?」
俺の変化などものともしない無邪気な物言いとその顔にまたむかついた。
「オッパ!?」
「ったく、お前って奴は・・・」
「え・・・あ・・・」
ベッドに体を縫い止めて俺をお前に擦り付け、それだけで噴火してしまいそうだ。
「え・・・ぁ・・・んオッパ・・・」
抱えた脚の間からお前を見下ろせば、顔を隠すのはもう遅いだろう。
「好い格好だな」
「え・・・」
「俺だけしか知らない・・・他の奴に見せるなよ」
ビキニを全て取り払い、俺の欲望をお前に潜り込ませた。
「ぇあ、そんな・・・まっ・・・ぁ・・・あああああああ・・・っは・・・ぁ・・・」
俺の蜜で滑るのかお前の蜜で滑るのか。
「ぁ・・・はっ・・・ん・・・ッパ・・・ぁ・・・っめ・・・」
「ダメじゃないな・・・お前のそこは、もう俺を呑み込んでいる」
「っん・・・やぁ・・・ゆっく・・・」
背中を支えて起こしてやれば俺と向かいあうお前の耐える姿が愛おしい。
「あ・・・ん・・・」
「好いか!?」
「知っ・・・」
「俺は・・・凄く好い」
「なっ・・・何っ・・・」
「ずっとこうしていたい・・・」
ミニョの重みが心地良くて、滑って絡みつくそこが気持ちよくて、離れたくなくて、離したくなくて。
でも、抑えつけるのも限界で。
「ッパ・・・ぁ・・・も・・・」
ミニョから落ちて来る口付けは、とても甘く。
繋がったそこの収縮にこれ以上は無理かと悟った俺は、ミニョを横たえた。
「あ・・・」
「一緒に・・・」
「・・・はい」
俺にしがみ付くミニョを深く深く追い上げて、ダブルベッドに沈んだ昼だ。