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聞、き間違え、だよなと思うほどに明るい顔と声で、そんな言葉を吐いたから、聞き間違えかなと思う程、その場を動く事が、躊躇われた。
いつもの調子で手を振って、笑顔を振り撒き去ってくお前、小さく遠くへ霞む背中にようやく声を掛ける事が出来たのは、お前が角を曲がる頃だった。
『おい!!待て!!今のは、何だ!?』
角を曲がって、僅かに数歩、立ち止まったお前の右手に大きな荷物。
ここへ来る時、持ってた荷物。
大きな鞄を右手に一つ、左手の、それは、俺が渡した、もの、だよな。
『何と・・・言われましても・・・さようなら・・・と』
聞き間違えであって欲しいと願った思いは、一瞬でかき消され、聞き間違えでなかったと、驚愕する身に胸が痛み、掴んだ肩で手が震えてた。
『さようならは、間違いだろう!!!』
『えっ!?』
昨夜、猥らに乱れて咲き誇り、弾けて伏したその様は、陽の高まりと共に忘却か。
硬い蕾を解き解し、溶けたその身の中心を俺のこの手で、拓いて咲かせ、蠢く指のその先で、溢れた歓喜と恐怖に脅え、泣いていたお前は、匂いたち、クラクラ萌えた俺の目に鮮やかに艶やかに色香を残して落ちたのに。
『おい・・・コ・ミニョ・・・』
『えっ、でも、だって、オッパは、お仕事で・・・すよね・・・』
『ああ、俺は、仕事に行くさ・・・けどな、お前!!さようならは、違うだろう!!さようならは!!せめて、部屋で、待ってますと言えないのか!!』
『えっ!?』
真っ赤に染まる頬の色。
薄く染まって見えない真紅。
白く、真白に透明なその肌の上には、点々と咲き誇るだけ、咲き誇る薄紅の百花。
俺の口付け、歯牙の痕。
『待ってます!だ』
『えっ、あっ、あの、えっ、えと、そっ、の、あの・・・・・・』
『言い直せ!』
閉じるには、陽は、まだ高く、人通りも気になるだろう、閉じるには、お前の思慮では、脳が、沸くんだろうな。
一人になったら、熱く、なるかな。
我を忘れるか、いっそ熱く燃やして溶かしてみるか。
もう一度。
『何だよ・・・その目は・・・』
『えっ、あっ、あの、だって、そ・・・恥、かしい・・・です・・・』
『その袋は!?どうする気だ』
『えっ、あっ、えっと、こっ、これは、その、折角オッパに選んで頂いたので・・・』
濫(みだ)りに咲く花に情熱を注いで、乱雑に咲く花に水を掛けて、もう一度、濡らしてやろう。
『決めた!!おい!!コ・ミニョ!!部屋に戻ったら、その服に着換えて待っていろ!!』
『えっ!?』
『お前の"あんにょん"に俺は、かなり、傷ついたんだ!!お仕置きを受けろ!!』
『えっ!?あっ、うっ、嘘、そっ、そんなつもりじゃ・・・ない・・・です』
『ふん!!そんなの知ってる!!けどな!俺の良い気分を半減してくれたのも事実だからな!責任取れよ!』
『えっ、あっ、あの・・・なっ、何を・・・・・・』
『・・・・・・・・・待っていれば良いさ・・・もう一度・・・今夜も夢の中に引き摺りこんでやる』
閉じた花芽を拓いて摘み、蜜の風味を味わって、濡れて、粟立つその窪みへと、今夜も溢れる情熱を余す事無く伝えてやろう。
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書いてて、寒くなってきました(^▽^;)ゾゾってね(笑)
お花って、み・だ・ら・なものよねww
三回くらい読んでもらったら、うん、解るかもー(*^.^*)