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乙女椿~キスしたらその先を求めるのは男の子だから!?

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視線を感じていた。
感じていたけれど、一言も発しないで、こちらを見ているらしいオッパに何かしたかなぁと考えながら、弄っていたPCの中にA.N.Jellのデビュー当時のサヂンを見つけて、見たことない物だぁと喜んでいたら、オッパに呼ばれていた。

『何ですかぁ!?』

顔だけあげたけど、もっと見たいと思って上の空で、画面を動かしながら返事をしたら、飛び出した唇が見えて、ムスッとした表情に変わっていった。ああ、マズイかもと思いながら、何ですかと笑ってもう一度聞いたら、でも表情は変わらなくて、人差し指が動かされていた。オッパが、イラッとしているのはいつもの事だけど、何にも言ってくれないオッパは、黙っていると綺麗な分だけ凄味も増している。仕方が無いので、緊張して、立ち上がりオッパに近づいたら、椅子に座ったまま私の手を取り、見上げられた顔に、行き成り大好きな笑顔が、浮かんだ。

『えっ・・・』

わぁと思いながら、一瞬、ドキンと跳ねた心臓に締め付けられる様な甘い衝動が走って、あっと思った間に腕を引かれ、気がついたら、オッパの膝の上に座っていた。

『あっ、あれ、えっ、えぇえと・・・』

オッパの膝に座る形で下から見上げるオッパの顔は、相変わらずとても綺麗で、彫刻みたいなツルツルスベスベの肌が、触ったら気持ち良さそうだなぁと思わせて、そこを見つめながら手を伸ばしたら、その手をオッパに掴まれていた。

『ん・・・あ・・・あれ・・・オッパ・・・』

手を掴まれたと同時に目の前が真っ暗になって、後ろから回されたオッパの手に目を覆われていた。

『オッ、オッパ・・な、何です・・・えっ、えっ、何も見えない・・・』

手探りで、オッパの手に手を重ねたら、掴まれていた方の手にふわッと息の掛かる感じがして、ビリッと電気みたいな衝撃が走った。

『ぁ・・・・・・』

オッパが持ち上げた手に当たった感覚は、知らないものじゃなくて、それが、オッパの唇だと直に解ったけれど、いつもと違うのは、見えない状態でそこに口付けをされて、いつもみたいにオッパの唇が降りてくるのを見ている時とは何かが違っていて、心臓を掴まれたみたいにキュウゥとどこかを締め付けられる感じと走った電気もいつも以上の衝撃で、漏れた声に驚いたら、オッパの声が、凄く近くで聞こえてきた。

『なっ、なっ、んでっすかぁ』

驚きと衝撃に上擦った自分の声が、余計にドキドキを運んできて、ドクンドクンと鳴っている心臓の音が身体の外側へ鳴り響く様に凄く大きく聞こえて、その音と共に何だか身体が熱くなっていくのを感じながら、あまりの恥かしさに思わず動きを止めて、固くなっていたら、ククと笑ったオッパの声が、耳を擽った。

『クククク、随分・・・緊張してないか』

相変わらず目の前は真っ暗で何も見えなくて、オッパの手を外そうと添えた手でオッパの指を少しだけ動かす事が出来て、部屋の明かりを感じたので、そのまま視線を動かしたら、隙間からオッパの顔が見えた。

『クク、ミニョ・・・どんな、気分!?』

楽しそうに聞いてくるオッパにどんな気分と反復して考えながら、でも、考えれば考えるほど、隙間から見えるオッパの顔が、嬉しそうに綻んでいて、何だか何かをいう事が憚られて、ドクンドクンと高鳴っていく心臓の音が、まるで私を包む様に大きくなって、フルフルと首を振る事しか出来なかった。

『ふ、ぅーん・・・』

隙間からオッパの顔が、少し不機嫌に変わったのが見えて、でも、動く事も出来なくて、白くなっていく頭に首を振り続けていたら、指が閉じられてまた暗闇に覆われた。

『これじゃ足りない!?』

耳を擽る声は、小さな囁きで、私の大好きなオッパの低い声で、少し掠れて聞こえたその声と耳穴に触れた暖かく柔らかい感触にビクンと身体が撥ねた。

『ぁ・・・んふ・・・』

首を逸らそうと思うのにオッパに抑えられている顔が思う様に動かなくて、ふふと楽しそうに笑っているオッパの声だけが、耳に響いて、と同時にピチャッと濡れた音が、そこから何かを入れ込む様に下に向かって駆け抜けていた。

『ぁ、ッパ・・・やっ・・・だ・・・・・・』
『駄目・・・・・・なの、か・・・・・・!?』
『やっ、ん、はぅ・・・・・・』

お腹に添えられてるオッパの手を握っている指先に力が入ってしまい、オッパの声にはっとして、傷をつけたら駄目と思って力を抜いた途端、瞼の上に光が指した。目の隙間に入り込んだ光に少しほっとしたのも束の間、今度は、唇が塞がれていた。

『あ・・・んふ・・・っ・・・・・・っ』
『ん、ミニョ、もっと、口、開けて・・・』

僅かに離れて、でも唇が触れる距離で話すオッパに言われるまま、口を少しだけ開けたら、唇の端っこでニヤッと笑ったオッパの顔が見え、また近づいてきて、まるでこちらを飲み込む様にオッパの唇が、私の口腔に入り込んできた。柔らかい感覚と、押し付けられる感触が、ホワホワしていた思考を更に奪って、顔に触れたオッパの少し冷たい指先が、耳の後ろに差し込まれ、そこを撫でる様に触れて、顔の角度を変えられ、口の中に入り込んできたオッパの舌に腰が、徐々に引けていた。けれど、その腰にオッパの大きな手がいつの間にか回っていて、動いた私の身体をグッと力強く引き寄せていくと、オッパの胸に私の胸が潰される様に互いの身体がぶつかり、中心を駆け抜ける、得体の知れない感情とも感覚とも、何とも言えない衝撃がどんどん頭を浸蝕して、一気に熱が上がっていった。

『あ・・・お・・・』
『ミニョ・・・』

触れている唇のその隙間で話すオッパの口から漏れてくる息さえも私の中に清かに何かを齎していて、ツと零れた唾液にオッパの舌が、顔を撫で、それが、またツキンとした衝撃を身体に流していた。

『あ、は、っん、ふぁぁ・・・ッパぁ・・・い・・・やぁ』

身体を駆け巡っている訳の解らない衝動に止まらない何ともいえない衝撃にオッパが触れている指先からも何だか良く解らない感覚と感情が流れてくるようで、離れていくオッパの顔が、スローモーションの様に笑顔を作っていくのが見えた。静かなとても静かな明るい光の中で、オッパの唇が、サランヘと紡ぐのが見えて、ジッと見つめ続けていたら、心配そうなオッパの声が、聞こえた。

『・・・ニョ・・・ミニョ・・・おい!おい、ケンチャナ!?』

オッパの顔が、少し歪んで、瞳が大きく開き、私に伸びてきた手が、髪をゆっくり掻き揚げて、傾いた頭が、オッパの何も整えていないストレートの髪を揺らして、サラッと音が聞こえそうな髪の流れにそこも綺麗だなぁと思っていたら、更に不安そうに名前を呼ばれた。

『コ・ミ、ニョ・・・ケンチャ・・・』

オッパの不安そうな声にカクンと頷いて、でも、何だか熱い身体に腕を回して、ボーッとしていたら、背中に回ったオッパの手が、優しく抱き寄せてくれて、コツンと額が当たったオッパの身体から、いつものコロンの香りとトクンと鳴っている音が、聞こえて、ふわふわしている身体を包まれて何だか暖かい気持ちになっていた。暫くそうして、オッパの腕の中で、包まれる幸せを感じていたら、私の身体を抱き上げたオッパが、立ち上がり、あれと思ったら、ベッドに寝かされていた。

『オッパ!?』
『ミニョ・・・抱いて良い!?』
『えっ!?』

唐突な問いかけに何でと思っていたら、オッパは着ていたシャツを脱ぎ始め、えっと思ったら、裸の上半身のオッパが、にっこり笑いながら覆いかぶさってきた。

『えっ、わ、オッパ・・・』
『ん・・・』

何が何だか説明も何も無いオッパの唇が、私の服の隙間の素肌にあちこちキスを落とし、腰に触れていた両手が、いつの間にかセーターをたくし上げて、顕になったお腹にオッパの手が触れお臍を擽る様に触れてきた舌と唇にその下を刺激された様に腰が浮いていた。

『あっ、だ・・・は、ぁん』

自分の声じゃ無いような甘い声が、口から零れて、慌てて口を押さえたら、熱くなっていた身体にその衝撃は、熱を更に高めて、モゾッと動かしてしまった足にオッパの手が触れて、開かされたその間に入り込んだオッパが、スカートをもたくし上げた。

『ちょぉ、オッパ・・・』

聞かれた事に了承とも何とも何も応えていないのにと思いながら、スカートを抑えたら、抑えた手にオッパの唇がまた触れて、ビクンと震えた身体の膝裏に差し込まれた手にそこを持ち上げられて、身体の上を重みをかけながら、顔に近づいてきたオッパに恥かしいなと思いながら視線を併せたら、ニヤリと笑われた。

『なっ、何です・・・か・・・』
『コ・ミニョ・・・お前・・・この前、ミナムに言われただろう・・・』
『ミナムオッパ!?』
『ああ、ミナムの言ってる事は、本当だぞ、お前、もう少し、男というものを知った方が良い』
『へ!?』

何の事と思っていたら、胸に顔を落としてきたオッハが、私の胸を真ん中に寄せる様に手を添えてきて、胸を覆っていた下着を捲られていた。

『あ・・・』
『ふふ、男の心理ね、ま、お前には、俺が教えてやるから、いちいち覚える必要はないけどな、俺の事だけ、しっかり考えるんだな!』
『えっ、あの・・・』
『愛してる、コ・ミニョ・・・』
『えっ、ぁ・・・ふ、ぁああん・・・っ・・・・・・』

オッパの腕を掴みながら、ミナムオッパの名前と男性の心理と言う言葉に、ああ、そうかと思い出していた。ミナムオッパとリビングでテレビを見ていた時、もっと『男性の心理』を知れと言われて、『それは、何ですか』と聞いた。そこには、オッパだけじゃなくて、シヌひょんもジェルミもいて、『良いか』と口を開いたミナムオッパの話を聞こうと思ったら、目の前が、真っ暗になっていた。あれと思って、目を開けようとしたら、オッパの低い声が聞こえて、ミナムオッパが怒られていて、わっと驚いていたら、オッパに階段を昇らされて部屋に連れて行かれ、『お前は、知らなくて良い事だ!』って言われた。

『ッパ・・・知らなくて・・・良い・・・ぁん、って』
『ああ、言ったぞ・・・他の男の事なんて、知らなくて良いさ』
『あ・・・』
『お前は、俺だけを知っていれば良いんだ』

上に乗っているオッパの顔が、満面の笑みを零し、近づいてきた顔が、頬に触れた。触れた唇が、耳を甘く噛んで、首を滑り、私の身体のどこもかしこもに落ちてくるオッパの吐息が、ミニョと呼んでくれる声が、暖かさを孕んで触れてくれる手のひらが、オッパの心理なのかなぁと考えながら、オッパの背中に手を回したら、少し冷たくなった背中が、大きくて広くて、他の人を知りたくは無いなぁと思いながらキュッとしがみ付いたら、クスッと笑ったオッパの手が、胸を更に寄せてそこを口に入れられた。

『ふふ、コ・ミニョ、抱いても良いのか!?』

また同じ事を聞かれ、小さく頷いて、でも、声は出すなよと口付けと共に告げられて、口も閉じてやろうかと言われたそんな夜の出来事だった。


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こんばんわーo(^▽^)o2013年、一本目でーす

んで、ここから、ちょっぴり豆知識<(-^□^-)
『椿』って、日本では、『縁起が悪い』と良く聞くけれど、これは、椿の花が、花の形を残したままポトリと地面に落ちるからだよね。
江戸時代、斬首刑が、まだ行われていた頃は、『うなぎ』も『切腹』に引っ掛けて、蒲焼は、特にね、縁起が悪いとされていた(≧▽≦)
おっと、『蒲焼』・・・縁起が悪かったのね^^;あらどうしよう・・・(;'∀')
『トンバンシンギ(東方神起)』の日本語版結構良かったんだよね新境地開いた(=⌒▽⌒=)

て、話が逸れましたねm(__)m

でもね、『椿』の花は『愛の象徴』でもあるし『命の象徴』でもあるんだよ❦
古く、椿の枝葉は、魔除けに使われたり、葉っぱから出るエキスは、止血剤としても使われ、花から取れる油は、とても重宝されて、灯りの油なんかにも良く使われてた。
木も緻密で、建材には向かないけど、細工物の材料としては重宝されてるし、最近はシャンプーの成分としても使われてるよね(^^)某シャンプーの製品名は、まんまだもんね( *´艸`)

肉厚の葉っぱが、『命』を完全な形で落ちる花が、『愛』を象徴してまーす
ちなみに花言葉は『完全な愛』だよん

現代でも『お見舞い』には向かない花筆頭ー(^^)/



花にまつわるお話はね、良く書きます(^^)/
BlueMooNの短歌っぽく書いてる『想い』とかにも良く出てしまうので、表現として好きなんだけど(^^)
多分『万葉集』とか『和歌』から来てるものが、多いです。

『梅、萩は零れる』し『桜は散る、舞う、降る』『椿は落ちる』『牡丹は崩れる』『菊は舞う』等と日本語の表現の美しさをお話と絡めながら、妄想しつつ、書いてた物が幾つかあるので、かなーりちょっとずつだと思うけど、UP出来ればなぁと思ってます♪ 今年一本目
最後までお付き合いありがとうございました(*^▽^*)