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Additional time of the moon and star(2)

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嫌だと言っても聴かないと辿る滑(ぬめ)りに身が竦んだミニョは、

ただ、ただ、小さくなる事しか出来なくて、丸く縮こませた身体を

腕に顔を乗せ横向きで見つめるテギョンと顔を見合わせていた。

『観念しろとは・・・言わないが・・・お前・・・俺のムードに合わせろよ』

『・・・・・・ム、ドゥ・・・・・・』

横向きに丸くなってシャツで膝を隠し、まるで動物の様に寝転がっているミニョの

そのシャツを指先で、少しずつ、たくし上げているテギョンは、膝が見えると

途端に隠してしまうミニョを笑い、襟を引き上げているミニョを引き寄せた。

『そう・・・ムード・・・大事だろう・・・』

鼻先にキスをして、クスクス笑うテギョンにミニョは黙ったままだ。

『ムードの無い演出は、客も楽しめない』

『ひっゃ・・・』

ツツツツと動いた指先が、スルリとミニョのシャツの下に潜り込み、脛を伝って膝に触れ、

テギョンの顔を見つめていたミニョは、起こそうとした身体を片手で抑え込まれた。

『楽しいムード!?明るいムード!?切ないムード!?暗いムード!?・・・』

カチリと聞えた指先の音にピクリと震えたミニョの身体を抱きしめながら、ミニョの口を隠す

シャツを引いたテギョンは、啄むキスをして耳に口を寄せた。

『色っぽいムード!?』

『ぁ・・・・・・ぅん』

『ふふ、腰にくるんだろう・・・お前・・・俺の声・・・好きだろう・・・』

囁きは、低く甘い。

ジトリと上目遣いの視線は、抗議を顕にするが、テギョンのあがり続ける口角に

あたふたしただけだ。

『まぁ、あまり、こういうのは、良い事では、無いけどな・・・』

髪を指先に巻き付けるテギョンにミニョは、大きく頷いた。

『無いけど・・・したいだろう!?』

また黙ってしまうミニョは、小さく首を振った。

しかし、テギョンも首を振って、ミニョの腕を取ると膝を隠したシャツを一気に引き上げた。

引き上げると同時にミニョの脚に膝が割り込み、絡む長い脚にミニョは全身を抑え込まれた。

『したいけど・・・したくない!?』

『・・・オッパはどうしたいのですか!?』

おずおず伸ばす腕は、首に巻き付き、テギョンの顎に髪が触れた。

『このままも好きだけどな・・・やっぱりもっと・・・』

『ん・・・わたしもオッパと同じ・・・』

啄むキスは、扉を開けた。

固く閉ざされた扉は、閂を外し、もう一つの扉は、鍵を待つ。

女と男と扉と鍵のお話。





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あんにょん(^^)/

『甘い』かどうかと『そういう話』かどうかと聞かれればそういう雰囲気で読んだらそういう話( *´艸`)
そうでなければ、ただのイチャイチャ話( *´艸`)どちらがお好みでしょうか(^^)/

別館の『扉と鍵』は、そういう話。
ざっくりテーマは、『男と女』(^^)/
でも、『そのテの話』として読まなければ、ただの『物語』。
そんな感じで、話を作ってますので、そうやって読めば『そういう話』ですわ(*^_^*)
読者様の感じ方一つですね(^^)/楽しんで頂けると嬉しいです。

しかし・・・・・・ひねくれててごめんよー((ノ◇≦。) ・°・(ノД`)・°・ (´・ω・`))
『悪女』の一説として残してた話でした