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Moonbeams―(7)

 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★ 

お前、いい加減にしろ
俺と一緒に寝るのがそんなに嫌か

と聞いたんだ

泣き出しそうな顔をして顔を歪めて
本当に泣いたよな


「あれは、オッパが、眠りたくないと言うから」


眠りたくないんじゃない
お前がいないと眠れないんだ


「抱き枕みたいじゃないですか」


抱き枕だろ


「・・・・・・」


膨れるな
膨れても丸いほっぺが膨らんで可愛くなるだけだぞ


「痛いです!引っ張らないで下さい」


だから、ここに来いと言ってるだけだろ


「ここって、そこは、あまりにオッパに近すぎです」


別に構わないだろ
俺とお前は
恋人同士なんだから


「こっ、恋人でも、けっ結婚前なので・・・」


なんだよ
ジェルミみたいな事でも言うつもりか
散々俺の部屋で寝泊まりしてたくせに


「そっ、それは、知らなかったから」


知らない
って
何を


「何をって・・・」


何を知らなかったんだ


「そっ、そんなの私の口から言えません」


ふーん
お前が最近知った事ねぇ


「かっ、考えなくても良いです」


どうして


「どうしてって・・・」


俺の隣で寝たくないんだろ
納得いく説明してくれたら
許してやるぞ


「寝たくないんじゃありません」


じゃぁ、なんなんだよ


「えっ、その、オッパが、眠れないから」


・・・意味が判らない
俺は、お前がいないと眠れないと言ってるつもりだが



「やっ、えっと、だから、その・・・」


もじもじしてないで
はっきり言えよ


「あの、だから」


俺と寝たくないのか
俺の傍にいるのは嫌か


「ちっ、違いますっ!!そんな顔をしないで下さいっ!」


チッ
泣くな
こっちに来い
素直に手を伸ばせ
俺がお前に触れるのが嫌なら我慢してやる
どうしてもと言うなら
俺が床で寝てやるから


「や、オッパにそんな事させられませんっ」


だったら、素直にここに来いよ


「なっ、何もしませんか」


ああ、何もしない
だから、その布団をここまで引っ張って来い
お前が最初に敷いた場所だろ
ここで寝るつもりだったんだろ


「・・・そうですけど」


どうしてここで寝るつもりだったんだ
俺の隣で



「えっ、ええと、特に何も考えてませんでしたけど・・・ベッドがそこだから」


はっ
あまりに予想通りの答えだな
お前
そこは嘘でも
俺の傍に居たかったんだと言うべきだな
既に俺の事を好きになっていたと


「そっ、そんな事はありません」


ほぉー
俺に逆らうのか


「さっ、逆らうとかじゃなくて、あの時はまだそんな、
その、恋も・・・知りませんでした!!」





そう言ってたな


「オッパが、楽しんでいたのでしょう」


そう思うのか


「だって、結局あの後」


ふっ
あの後
どうしたんだっけ



「・・・オ、オ、オ、オッパー、はっ、離して下さいっ」


どうして


「やっ、約束が・・・」


約束って何の


「やっ、だから、何もしないって、触らないって」


触れていないだろ
抱いてるだけだ


「同じ事ですよね」


違うな
触れるっていうのは
こういう事だろ


「やっ、嫌ッ・・・」


お前が感じなければ良い
何もするなと言ったのはお前だ
だから
腕を回しているだけだ
それとも
触れて欲しいのか


「意地悪な事をいうオッパは、嫌いです」


そうか
お前が可愛い反応を見せるのが悪いんだろ
俺が触れても反応しなければ良い
我慢してればいいだろう


「そっ、そんなの無理ですっ」


どうして


「やっ、えっと、その・・・キャッ・・・」


暖かいな
このまま眠りたい


「・・・オッパ!?」



お前が近くにいるだけで
どうしてこんなに良く眠れるのかな
あの朝
結構驚いたんだよな
同じ部屋にお前がいて
朝まで一度も目覚めなくて
いつもなら
ちょこちょこ目が覚めて
眠れなくて
それでも体を休める為だけに
ベッドに横になっている
朝方
あいつらの声が廊下に響いて・・・


「オッパ!?」


お前がこの家に来て
俺の部屋に来て
最初の朝だったな
おばさんに起こされるなんて
俺には有り得ない事だった
あまりにすっきり目覚めたしな
疲れが抜けている感じを久しぶりに味わった
お前がいないと
俺は眠れない


「邪魔じゃありませんか」




そんな事を言ってたな
お前
いつもいつも
俺の話をちゃんと聞いているのか



「聞いてますよ」


聞いてる割には
俺の思い通りにならないのは
何でだ


「それは、オッパが、自分勝手・・・イタッ・・・」


俺のどこが自分勝手なんだよ


「そういうところです」
「何でも思い通りにならない事も判ってらっしゃるくせに」


ああ
解ってるさ
そんなの子供のうちに
散々味わったからな


「オッパ」


お前は特に思い通りにならないんだよ
俺の予想できないことばかりしやがって
お前の行動
ひとつひとつが
俺を


「俺を・・・なんですか」


いや
なんでもない


「ずるいです!教えてください!」



・・・・・・・
俺の言うこと聞くなら
教えてやる


「・・・・・・」


ふっ
聞きたくないのか
俺が何を考えているか
知りたくないのか


「・・・・・・」


・・・泣くな
教えてやるっ
教えてやるから

お前の反応が
俺を・・るんだ
赤く染まるその顔が俺を・・・続ける
お前の・・・


「もっ、もう、良いです!!」


どうして


「いえ、もうそれ以上は聞けません」


聞けよ
夜は始まったばかりだぞ
コ・ミニョ

オヌルバムド ウムナナゲ サランヘ トゥリジャ(///∇//)




想像力だけでどこまで楽しめるって感じ・・・うーん妖しい時間帯だー(笑)