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相聞歌────ヒルドケヨドキ(3)────

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揺れる四肢を逃がすまいとした腕が腹に強く巻き付いていた。

崩れていく頭がシーツに擦り付けられ、奇しくも上がった尻が、中を蠢くものを捕えている。

『ぁ・・・ひぃっ』

奥にぶち当った先端が柔らかい肉を刺激する。

くびれた先の部分が、妙にリアルに頭の中を動き回る。

『やっぁ・・・ん』

ズルズルと抜けていく腰に下がってしまった腹に更なる圧迫が訪れていた。

抑えつけられた腹は、テギョンの手によって内臓を押し下げられている様だ。

守られなければ過敏な臓器が反応をする。

拓いていくのが解る。

奥の奥で。

口を開けるその場所は、何を待っているのか。

水分だろう。

その瞬間は、あっさり訪れ、呻いたテギョンにぐったりしたミニョは、シーツに沈んだ。

『大丈夫か!?』

髪を掻きわけミニョの顔を覗いたテギョンは、心配そうな顔だ。

いつもと違う感覚。

それは、どちらもそうだった。

だからミニョは、そんな事を口走ったのかも知れない。

『どっちが良いかなぁ・・・』

『あ!?なんだ!?どうかしたのか!?』

うつ伏せたまま枕を抱きしめたミニョは、テギョンの捩られた背中を見つめていた。

『ん・・・オッパは、どちらが好きですかぁ・・・』

『どっちって!?なんのこっ・・・』

伸びて来た指に捉えられ悪戯な瞳とぶつかったテギョンは、ぎょっとして目を閉じた。

『ふっふっ・・・』

ミニョの頭がテギョンの太ももに乗っている。

『おっ・・・前・・・そんな可愛い事をしたら止まらなくなるぞ・・・』

『ふふ・・・今日はそれでも良いれすよぉ・・・』

悪戯に光った瞳は閉じられ代わりに口が開いていく。

『いつもなら絶対嫌がる癖に・・・』

『オッパらって嫌がるじゃないですかぁ・・・』

『俺はっ、もたないから嫌なんだっ・・・っ』

『もたないのれふかぁ・・・っふぁ』

『チッ・・・そこじゃない・・・もう少し上だ・・・』

唇が触れるそこにテギョンの手が伸びていた。

指先を起立に引っ掛けてミニョの口を誘導する。

舐められているのは、指先なのか起立なのか。

どちらも刺激されていることに変わりは無い。

ただ、張り詰めた血管にドクドクと血が溜まるのを知っているのはテギョンだけだ。

『チッ・・・コントロールが出来なくなる・・・』

『ふふっふ』

楽しそうなミニョに自然と手が伸びていた。

『あっ・・・』

『ったく、お前ばっかり楽しくても俺がつまらない』

『そっ、そんなこっ・・・ひゃん・・・』

引っ張られた足がテギョンを跨いでいた。

『だっ・・・だめっ・・・』

『うるさいっ!お前が始めたんだ』

『ら・・・ぁ・・・んっ』

前に行こうとする腰を足の付け根を掴んで止めたテギョンは、陰核を突いた舌で崩れる体を支えた。

『ふ、続きは!?してくれないのか!?コ・ミニョ・・・』

これみよがしに上がる腰に閉じようとしたミニョの足から力が抜けた。

『うっ・・・そんなつもりじゃ・・・』

『そんなつもりが無くても誘ったのはお前・・・』

『っ・・・オッッパのパーボ・・・ッ』

『クク、続き・・・』

『ぁ・・・ん・・・』

尻の柔肌に食い込んだ指先がミニョの動きを止めている。

『やっぁ・・・んだ・・・』

テギョンの指がミニョの割れ目をなぞり、口を開いたミニョは、頭を落としていた。

『クク、終わりか』

『っんふぁ・・・む・・・あ・・・ん・・・』

『ふふ、俺の勝ちだな』

『勝っち負けの問題じゃ・・・ぁん』

『入れても良いか!?』

『しっ、しらなっ・・・ぁん・・・聞かなっ・・・』

『こっちの口の方が正直だからな』

指を引き抜いて、上半身を起こしたテギョンは、ミニョのふたつに折れた体を引き寄せると膝裏に手を伸ばして尻を浮かせた。

『ミニョ・・・きついとか言うなよ』

『えっ!?っ』

言い終わらない内にテギョンがミニョを穿(うが)ち、息を呑んだ瞬間、涙を零していたミニョだった。