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髪を解く行為というものは、女を感じさせる。
何気ない仕種。
何気ない溜息。
何気ない。
『・・・オッパ！？』
ビクリと震えた肩が、細く、小さく。
こんなに小さかったかとミニョの肩を掴みながら思った。
『ど・・・うかされましたか・・・』
不安そうに聞いてくるその唇にどこか体の奥の方で何かが刺激される。
『オッパ！？』
半開きの唇が艶めかしい。
不安そうに揺れる瞳が、痛々しい。
けれど、刺激されたどこか体の奥が、掴めと命じている。
『オッ・・・んっふっ・・・』
柔らかく、温かい。
滑（ぬめ）る口から零れる吐息さえも全て奪ってしまいたい。
『っぁ・・・ッパ・・・っ』
苦しそうに歪む顔。
しがみついて俺に食い込む指先。
捩られるその体の重みさえも。
『えっ！？あっ・・・』
天地がひっくり返って瞬いた目が俺を捕える。
『・・・オッ・・・えっ・・・きゃ・・・』
小さな悲鳴の理由を俺は、良く知っている。
そして、これは、故意だ。
俺の無言。
お前は、今、何を考えている。
饒舌になるその口をもう一度塞いでやるから。
『オ・・・っあっん・・・』
柔らかく跳ね返す、この弾力に。
『あっ・・・だっ・・・めでっ・・・』
『もう一度風呂に入れてやるから黙ってろっ』
『えっ・・・ぁ・・・』
風呂上がり、せっかく、乾かした髪を見たミニョは、諦めた様に腕を回してきた。